「水草水槽を始めたいけれど、本格的なCO2ボンベの設置は難しい…」そんな悩みを持つアクアリストが気になる製品として、「テトラCO2プラス」が挙げられます。
しかし、ネットの評判を見ると「効果がない」「気休め」といった厳しい意見も飛び交っています。
本当に水草は育つのでしょうか?この記事では、皆さんが寄せてくれたメリット・デメリットなどを解説します。
テトラCO2プラスの評判の真実!手軽に水草を育てる補助液のメリット・デメリット
「テトラCO2プラス」は、液体を水槽内に投入することで、水草の光合成をサポートする添加剤です。
ボンベを設置する場所がない、初期費用を抑えたい、小型水槽(ボトルアクアリウムなど)で手軽にCO2供給を行いたい、という方に向けた製品であり、そのコンセプト自体は非常に画期的です。
しかし、評判が分かれるのは、この「手軽さ」と「効果の限界」を事前に理解しているかどうかによる差が大きいと言えます。
水草にCO2を供給する仕組みと購入すべきアクアリスト
テトラCO2プラスは、果実由来の成分を基にしており、製品裏書きにあるように「水槽内の微生物の働きで成分が分解」され、緩やかに水草が吸収しやすい二酸化炭素を供給るというもの。
このため、効果を実感するためには、水槽内のバクテリアが十分に機能していることが大前提です。
特に購入を推奨できるのは、CO2を添加しづらいボトルアクアリウムを管理しているユーザーなどです。
水草が多量にCO2を欲する高光量・密植の水草水槽には、緩やかな添加量では不向きとなります。
ユーザーが評価するメリット
本製品の最大の魅力は、なんといっても導入の手軽さです。
高価なボンベやレギュレーター、設置スペースが一切不要で、すぐに水草育成を始められます。
また、ミナミヌマエビやビーシュリンプなどのデリケートな生体がいる水槽でも、ほとんど悪影響なく使用できたという報告があります。
CO2添加システムを設置できない環境で、「とりあえず水草の成長をサポートしたい」というニーズに完璧に応えてくれます。
【購入前の注意点】「効果がない」と言われる理由
「効果が確認しにくい」という評判の背景には、本製品がCO2ボンベシステムのような目に見える気泡を発生させないこと、そしてCO2添加量が不明確であることが挙げられます。
本格的なCO2システム(強制添加)はCO2の量を調整・増加しやすいのに対し、本製品は水槽内の環境に依存し、緩やかにしか供給されません。
このため、大型水槽や密植した水槽では、水草が必要とするCO2量に追いつかず、成長促進効果は限定的となり、「体感的な効果は気休め程度」と感じるユーザーも少なくありません。
効果を最大限に引き出すための具体的な使用方法
テトラCO2プラスの効果を最大限に引き出すためには、水槽環境を選ぶことが重要です。
まずは、水槽内のバクテリア環境を整えることが推奨されます。特に効果を感じやすい傾向にあるのは、CO2要求量が比較的少ない水草(アヌビアス・ナナ、ミクロソリウムなど)を育成している小型水槽です。
ただし、これらの水草は元々成長速度が緩やかであるため、劇的な変化(例:数日で背丈が伸びるなど)は期待できません。
メーカー推奨の使用法として、「より成長させたい時は週2回の投与が有効」とあります。
まとめ:テトラCO2プラスは補助的な商品かもしれない
テトラCO2プラスは、本格的なCO2添加システムと競合する製品ではありません。
その立ち位置は、CO2を緩やかに供給する「システムが導入できない環境での救世主」、あるいは「本格的なシステムの補助役」としての商品ではないでしょうか。
「気休め」という評判は、期待しすぎか本格システムと比べてしまった場合の評価であり、本製品のコンセプトと効果を正しく理解すれば、あなたの水草育成を確実にサポートしてくれるはずです。
