水槽で魚やエビを飼育する際、濾過フィルターは欠かせないアイテムです。その中でも、テトラの「ビリーフィルター」と「ブリラントフィルター」は、多くのアクアリストに愛用されています。
しかし、これら2つのフィルターにはどのような違いがあるのでしょうか?この記事では、それぞれの特徴や違い、用途に応じた選び方をご紹介します。
ビリーフィルターとブリラントフィルターとは?
テトラには様々なスポンジフィルターが存在し、ビリーフィルターとブリラントフィルターは代表的なフィルターです。ここでは、二つの基本スペックや違いなどを紹介します。
ビリーフィルター
ビリーフィルターは、小型水槽向けに設計されたスポンジフィルターです。スポンジの目が細かく、稚魚や稚エビなど小さな生体を吸い込む心配がないため、繁殖用水槽やメダカ飼育に適しています。また、縦置きタイプでコンパクトな設計が特徴です。
- 適合水槽サイズ:45cm以下
- 主な用途:熱帯魚・観賞魚・稚魚・稚エビ・メダカの飼育
- 特徴:細かいスポンジで微細なゴミをキャッチ
ブリラントフィルター
一方、ブリラントフィルターは、より大きな水槽向けに設計されており、スポンジを採用しています。濾過能力が高く、水流を穏やかにするため、熱帯魚や一般的な観賞魚の飼育にも適しています。横置きタイプが多く、水槽内でしっかりと存在感を発揮します。
- 適合水槽サイズ:60cm以下
- 主な用途:熱帯魚・観賞魚・稚魚・稚エビ・メダカの飼育
- 特徴:大きなスポンジで濾過能力が高い
テトラ スポンジフィルターの種類とは!
- テトラ ビリーフィルター:45cm以下の水槽に適しており、稚魚やメダカ、稚エビの水槽に向いています。ストレートなスポンジで凸凹がないタイプです。
- テトラ ブリラントフィルター:60cm以下の水槽に適しています。
- テトラ ブリラントスーパーフィルター:75cm以下の水槽に適しています。
- テトラ P-Iフィルターおよび P-IIフィルター:接続用スポンジフィルター。テトラエックスパワーフィルターなどの外部式フィルターなどの吸水パイプなどに接続し、強力な生物ろ過が実現できるスポンジフィルターです。
テトラ ツインビリーフィルターなどツインタイプもある!
- テトラ ツインビリーフィルター:45cm以下の水槽に適しており、2つのスポンジがついています。
- テトラ ツインブリラントフィルター:60cm以下の水槽に適しており、45cm水槽でも十分な性能を発揮します。
- テトラ ツインブリラントスーパーフィルター:75cm以下の水槽に適しています。
ビリーフィルターとブリラントフィルターの違い
以下にビリーフィルターとブリラントフィルター両者の違いを比較表でまとめました。
項目 | ビリーフィルター | ブリラントフィルター |
---|---|---|
適合水槽サイズ | 45cm以下 | 60cm以下 |
スポンジ形状 | 細かい目のストレート型 | 凹凸があり、ビリーフィルターに比べると大き目 |
濾過能力 | 小型水槽向け | 中型~大型水槽向け |
用途 | 熱帯魚・観賞魚・稚魚・稚エビ・メダカ | 熱帯魚・観賞魚・稚魚・稚エビ・メダカ |
価格帯 | 比較的安価 | やや高価 |
使用目的による選び方
稚魚・稚エビ・メダカを飼育する場合
稚魚や稚エビは非常に小さく、水流が強すぎたり吸い込まれたりすると命に関わります。このため、目が細かく吸引力が穏やかなビリーフィルターがおすすめです。また、小型水槽にもぴったり収まるコンパクトさも魅力です。
熱帯魚や観賞魚を飼育する場合
60cm程度までの中型水槽で熱帯魚などを飼育する場合は、濾過能力が高く、水質維持に優れたブリラントフィルターが適しています。横置きタイプなので、水槽内で安定した設置が可能です。
スポンジフィルターの設置法を「メンテナンスを重視する場合」と「美観を意識する場合」に分けて解説します。
スポンジフィルターの設置位置
スポンジフィルターの設置位置はとても重要です。水槽の底面付近の設置は、底にたまった汚れやゴミが効率的に吸い込まれます。ベアタンクのように底床を使わない水槽ではおススメの設置法です。
定期的にスポンジを取り外して揉み洗いする必要があるため、メンテナンスを意識した設置も考えられます。水槽に手を入れてすぐにスポンジを取り出せるようにするとスムーズです。
水槽をインテリアとして設置している場合、スポンジフィルターが見えると気になるケースも出てきます。水槽のコーナーや壁面にスポンジフィルターを配置することで目立ちにくくなります。水草水槽では、水草の裏に隠すことで美観を維持しつつろ過を強化できます。
メンテナンス方法
どちらもスポンジ式フィルターなので、基本的なメンテナンス方法は同じです。どちらも取り外しは簡単で、取り外して水槽の水などが軽くゆすぎます。ただし、スポンジの大きさによって若干の手間が異なります。
- ビリーフィルター:スポンジが小さいため、掃除が頻度が変わる可能性がある。
- ブリラントフィルター:ビーリーフィルターに比べるとスポンジが大きいため、一度に多くの汚れを吸着できますが、その分掃除時には少し時間がかかることがあります。
どちらも定期的にスポンジを取り外し、水槽内の飼育水で軽く揉み洗いすることで清潔さを保てます。
ユーザーレビューから見る評価
- ビリーフィルター
- 「稚エビを安心して育てられる」
- 「静音性が高く、小型水槽でも邪魔にならない」
- 「少し汚れやすいので掃除頻度は多め」
- ブリラントフィルター
- 「濾過能力が高く、水質維持が楽」
- 「設置は簡単だが、大きめのスポンジなので存在感あり」
- 「価格は少し高めだが満足度も高い」
まとめ:どちらを選ぶべき?
- 稚魚・稚エビ・メダカなど小型生体を守りたい場合 → ビリーフィルター
- 熱帯魚など一般的な観賞魚を飼育したい場合 → ブリラントフィルター
どちらも素晴らしい製品ですが、水槽サイズや飼育する生体によって最適な選択肢は異なります。自分の飼育環境に合ったフィルターを選び、水槽内で快適な環境を作りましょう!