90cm水槽の立ち上げを計画する際、信頼と実績のエーハイム製品を検討するのは賢い選択です。特に「エーハイム 2213」は世界中で愛される名機ですが、水量が150Lを超える90cm規格水槽においても、その実力を十分に発揮できるのでしょうか。
「手元にある2213を使い回したい」「コストを抑えて2213で運用したい」というニーズに対し、スペック面での限界や、無理に使用した場合に想定されることを紹介します。
後悔しないフィルター選びのために、メーカー推奨値に基づいた正しい適合性を確認していきましょう。
エーハイム 2213は90cm水槽のメインとして使えるか?
アクアリウム界のベストセラーであるエーハイム 2213ですが、結論からお伝えすると、90cm水槽(約157L以上)のメインフィルターとしては、能力不足となる可能性が非常に高いです。
メーカーが設定している2213の適合目安は「45cm〜75cm水槽(約40L〜114L)」であり、90cm規格水槽の総水量はこれを大きく上回ります。無理に使用すると水質が悪化しやすく、生体の健康を損なうリスクがあります。
※内容・条件は変更される場合があります。詳細は必ず公式ページをご確認ください。
メーカー推奨スペックと90cm水槽の乖離
エーハイム2213のポンプ流量は50Hz 440L/h、60Hz 500L/h、ろ材容量は約3.0Lです。これに対し、90cm水槽で推奨される「エーハイム 2217」は、流量1,000L/h、ろ材容量も約6.0Lと、2213の約2倍の性能を誇ります。
水槽内の水を1時間に数回転循環させ、汚れを分解する生物ろ過を安定させるためには、2213ではパワーが足りず、目詰まりの頻度も早まってしまいます。
90cm水槽に最適なエーハイム上位機種の比較
90cm水槽のメインフィルターとして検討すべき機種を以下の表にまとめました。
| 機種名 | 適合水槽(目安) | ろ材容量 | ポンプ性能 | 特徴 |
| クラシック 2217 | 90〜150cm | 約6.0L | 1,000L/h | 圧倒的なコスパと信頼性 |
| プロフェッショナル4 2275 | 90〜150cm | 約1.5ℓ×4、約0.5ℓ×1(プレフィルターコンテナ) | 50Hz 1,150ℓ/h 60Hz 1,250ℓ/h | 呼び水機能やメンテナンス性が優秀 |
2213をどうしても90cmで活用したい場合
もし既に2213を所有しており、90cm水槽で活用したいのであれば、「サブフィルター」としての運用が現実的です。メインに2217やプロフェッショナルシリーズを据え、その手前に2213を連結することで、ろ過容積を大幅にアップさせることができます。
あるいは、水草中心で生体が極めて少ない環境であれば、2213を「2台設置」して流量とろ過面積を補うという手法もあります。
失敗しないためのフィルター選びのポイント
90cm水槽は水量が多いため、一度水質が安定すれば非常に維持しやすいサイズです。しかし、その安定を支えるのは適切なろ過能力です。
特に90cm以上の水槽では、排水パワーが弱いと水槽内に「止水域(水の淀み)」ができやすく、コケの発生原因にもなります。最初から2217や2275を選択しておくのが、結果として最も安上がりで近道です。
90cm水槽の外部フィルター選びまとめ
90cm水槽において、エーハイム 2213はメインとして力不足ですが、サブ機としてのポテンシャルは健在です。
これから新規で購入される方は、ワンサイズ上の「2217」や、メンテナンスが劇的に楽になる「プロフェッショナル4 2275」を軸に検討してみてください。水槽の主役である魚や水草が生き生きと育つ環境作りには、余裕のあるフィルター選びが欠かせません。
