エーハイムの外部フィルターは、その高い信頼性から多くのアクアリウム愛好家に選ばれています。
しかし、中古品や本体のみを手に入れた場合に、「ダブルタップがない」状態で運用を始めることになるかもしれません。
「この状態で本当に大丈夫?」と不安になりますよね。
結論から言うと、ダブルタップがなくても、エーハイムフィルターは問題なくろ過運転ができます。ただし、運用の「快適さ」と「手間」が大きく変わってきます。
この記事では、「エーハイム ダブルタップなし」という状態が運用にどのような影響を与えるのかを、その役割と合わせて分かりやすく解説します。
エーハイム ダブルタップの「本当の役割」と「ないと困る瞬間」
多くのエーハイム外部フィルターのセットには、今やダブルタップが標準装備されています。これは、ダブルタップが日々の運転よりも大切なある作業を担っているからです。
※内容・条件は変更される場合があります。詳細は必ず公式ページをご確認ください。
ダブルタップは「ろ過」のためではなく「メンテナンス」のための道具
ダブルタップがなければ、水がろ過できなくなるわけではありません。フィルターを動かすために必要なのは、モーター(ポンプ)とホースによる水の循環だけだからです。
ダブルタップの最大の価値は、ホースの途中に取り付けることで、水漏れを防ぎながら、配管途中で切り離し、再接続できるという点にあります。この分離・接続機能は、主にフィルター本体の清掃時にその真価を発揮します。
フィルター清掃の際、ダブルタップがないと起こること
数ヶ月に一度は必要になるフィルター清掃の際、ダブルタップがないと、その手間が格段に増してしまいます。
| 項目 | ダブルタップがある場合 | ダブルタップがない場合 |
| 水漏れリスク | 両コックを閉めるため、ほぼなし。 | ホース内の残水が大量に流れ出るリスク大。 |
| 再接続と復帰 | 本体を戻してナットを締め、コックを開けるだけで再開(呼び水が楽)。 | ホースを接続し直した後、手動で呼び水をする作業が必須。 |
特に、水槽台の中にフィルターを設置している場合など、設置場所が狭い環境では、ダブルタップがないと水漏れを完全に防ぎながらホースを抜くことが非常に難しくなります。
「本体のみ」購入したならダブルタップの追加を検討すべき理由
中古や本体のみでエーハイムを手に入れ、ダブルタップがない状態であれば、以下の理由から別途ダブルタップの購入を強くおすすめします。
- 水漏れリスクの回避: 外部フィルター運用において、メンテナンスの際の水漏れは最も避けたいトラブルの一つです。ダブルタップはこれを防ぐ強力な保険になります。
- メンテナンスのストレス軽減: フィルター清掃の億劫さを軽減することは、アクアリウムを長く続けるための重要なポイントです。
- 純正品と互換品: 純正のダブルタップは高価ですが、互換性のある安価な製品も流通しています。自分の予算に合わせて選ぶことができます。
まとめ
エーハイムの外部フィルターは、ダブルタップなしでも日常のろ過運転は可能です。
しかし、ダブルタップは「年に数回のメンテナンスを、水漏れの心配なく、手軽かつスムーズに行う」ための必須級アクセサリーです。
これから外部フィルターを使う方は、メンテナンス時のストレスを最小限に抑えるためにも、ダブルタップの導入を検討してみてください。
