エーハイム500と2213はぱっと見のデザインの違いは分かるけど、実際にはどのような違いがあるのか疑問に思っている人も居るでしょう。
どちらもエーハイムの商品ですし、何が違うのか疑問に思うのは当然だと思います。
結論を言うと両者の違いはほとんど無いようです。500は50Hz用と60Hz用の別機種があります。対照的に、エーハイム2213は50Hz/60Hz共用でヘルツフリーです。
水槽の維持管理において、フィルターの選択は非常に重要です。特に人気の高い500と2213モデルについて、その違いと選び方を詳しく解説します。
エーハイム500と2213の違いはあるのか!基本スペックの比較
ろ材の収納について
エーハイム500と2213は、どちらも信頼性の高い外部フィルターですが、いくつか違いがあります。
エーハイム500は、ろ材固定盤を使用してろ材をセットします。この方式は、ろ材の配置を細かく調整したい経験者にとって魅力的です。
一方、エーハイム2213は、ろ材コンテナ(バスケット)が付属しています。このバスケットシステムは、ろ材の交換やメンテナンスを簡単にし、初心者にも扱いやすい構造となっています。
両モデルとも1Way方式を採用しており、水が一方向に流れることで効率的なろ過を実現しています。この方式により、水槽内の水質を効果的に維持することができます。
ろ材の中でおすすめなものは
エーハイム500と2213におすすめのろ材の組み合わせは、以下の特徴を持つものが適しています。
エーハイムメックは物理ろ過と生物ろ過の両方の効果が期待されていて、水流を拡散し、ゴミをキャッチし、均一な水の流れを維持します。粗目フィルターパッドは物理ろ過で大きな粒子や残餌を取り除きます。エーハイムサブストラットプロは生物ろ過に優れています。細目フィルターパッドは微細な不純物をキャッチして水をクリアにします。
これらのろ材を組み合わせることで、物理ろ過、生物ろ過のバランスの取れたシステムを構築できます。
両者のホース径は
エーハイム500と2213のホース径は12/16で共通しています。どちらも吸水側、出水側ともに12/16なので、例えば、現在2213を所持していてガラスパイプやステンレスパイプなどが余っていれば500にも使うことが出来ます。
性能と効率について
流量と消費電力に関しては、両モデルに若干の差異があります。
エーハイム500は、50Hz/60Hz共通で500L/hの流量を誇り、消費電力は8Wです。一定の流量を維持できるため、安定した水質管理が可能です。
一方、エーハイム2213は周波数によって性能が変わります。50Hzでは流量440L/h、消費電力5W、60Hzでは流量500L/h、消費電力6Wとなっています。特に50Hzでの低消費電力は、電気代の節約を考える方にとって魅力的でしょう。
最大揚程も異なり、500は1.5mであるのに対し、2213は50Hzで1.1m、60Hzで1.5mです。この違いは、フィルターの設置位置を決める際に考慮する必要があります。
適合水槽と寸法
両モデルとも、45~75cm水槽(容量40~114L)に適しています。これは、一般的な家庭用水槽のサイズ範囲をカバーしており、多くの愛好家のニーズに応えられます。
寸法はほぼ同じで、500が約(W)180×(D)150×(H)350mm、2213が(W)180×(D)150×(H)345mmです。高さの違いは、ほとんどの設置環境で問題にならないでしょう。
周波数対応
エーハイム500は50Hz用と60Hz用の別機種があります。これは、購入時に使用地域の周波数を確認する必要があることを意味します。誤って異なる周波数の製品を購入すると、正常に動作しない可能性があります。
対照的に、エーハイム2213は50Hz/60Hz共用でヘルツフリーです。この特徴は、日本国内での引っ越しや、周波数の異なる地域への移動を考えている方にとって大きな利点となります。将来の変更を考慮に入れる必要がなく、柔軟性が高いのが2213の強みです。
両社の違いまとめ
エーハイム500と2213は、どちらもエーハイムの外部フィルターですが、以下の点で違いがあります。
項目 | エーハイム500 | エーハイム2213 |
---|---|---|
周波数対応 | 50Hz用と60Hz用の別機種 | 50Hz/60Hz共用 |
ろ材収納方法 | ろ材固定盤を使用 | ろ材コンテナ(バスケット)付き |
流量 | 500L/h(50Hz/60Hz共通) | 50Hz:440L/h 60Hz:500L/h |
消費電力 | 8W | 50Hz:5W 60Hz:6W |
付属ろ材 | 活性炭フィルターパッド1枚 細目フィルターパッド1枚 粗目フィルターパッド1枚(別途購入必要) | 活性炭フィルターパッド1枚 細目フィルターパッド1枚 粗目フィルターパッド5枚(ろ材付き) |
価格 | 若干安価 | ろ材付きなので若干高価 |
エーハイム500と2213の違いを知ったうえで知りたい選択のポイント
エーハイム500と2213の違いを知ったうえで、どのようなポイントに注目して選ぶと良いのか考えていきましょう。
メンテナンス性
メンテナンスの容易さは、長期的な使用満足度に大きく影響します。
エーハイム500のろ材固定盤は、より細かな調整が可能です。経験豊富な愛好家は、この方式を使って独自のろ過システムを構築できます。ただし、メンテナンス時にはフィルター全体を分解する必要があり、やや手間がかかります。
一方、エーハイム2213のろ材コンテナ(バスケット)は、特に初心者にとって大きなメリットです。ろ材の交換や清掃が簡単で、フィルター全体を分解せずにメンテナンスができます。これにより、定期的なケアが容易になり、忙しい方や水槽管理に不慣れな方でも適切なメンテナンスが行えます。
コストパフォーマンス
初期投資と長期的なコストを考慮することが重要です。
エーハイム500は、本体価格が2213よりも若干安価です。しかし、フィルターは頻繁に買い換えるものではないため、価格差は気にする必要はないと思います。
エーハイム2213は、古くからあるフィルターなので利用者が多いのもポイントです。何かトラブルがあった際に調べやすいかもしれません。ただし、どちらもシンプルな構造でトラブルへの対処も比較的簡単に出来る可能性があるため、2213の方が特別対処が楽になるわけではないと考えられます。
電気代に関しては、2213の方が若干有利です。特に50Hz地域では、消費電力が500の8Wに対して5Wと、明らかに省エネ性能が高くなっています。
500はうるさい?
エーハイム500がうるさいという口コミがあります。
エーハイム500が2213と比較してうるさいとされる理由には、いくつかの噂があります。まず、モーターヘッド内部が空洞であることが原因とされています。この空洞構造により、駆動音が響きやすくなり、振動が増幅される可能性があります。
また、2213は特に静音設計が施されているため、500と比較すると2213の方が静かに感じられるとのことです。2213にはモーターヘッド内部に吸音材や防振材が充分に詰め込まれており、振動を抑えるための設計がなされているというもの。
これらの要因が、500が2213よりもうるさいと感じられる理由として挙げられていますが、あくまでこれらはユーザー間での噂であり、中には500も静かだという人も居ました。
カバーを開けて対策している人も居るようですが、保証の対象外となる方法なのでやめておいた方が良いでしょう。
どちらを選ぶべきか?
選択の基準は、使用者の経験レベルや具体的なニーズによって変わってきます。
- 万人向け: メンテナンスが簡単で、付属ろ材も充実しているエーハイム2213がおすすめです。バスケットシステムにより、ろ材の交換や清掃が容易で、水槽管理の負担を軽減できます。また、ヘルツフリーなので、周波数を気にする必要がありません。
- コストを意識する人向け: 数千円安価なので、コストを抑えたい場合にも選択肢となります。
- 引っ越しを考慮: 将来的な引っ越しや設置場所の変更を考えている場合、周波数対応が柔軟なエーハイム2213が適しています。全国どこでも使用できる利点は、長期的な視点で大きな価値があります。
- 環境に配慮: 消費電力が低いエーハイム2213(特に50Hz地域)が良いでしょう。わずかな差ですが、長期使用を考えると電気代の節約につながります。
結論として、エーハイム500と2213は、性能面では大きな差がないため、使用者の状況や優先事項に応じて選択することをおすすめします。
音に対する噂が本当なら2213の方が静穏性が高いことになりますから、その点を自己責任で考慮しても良いでしょう。
どちらを選んでも、エーハイムの高品質な製品であることに変わりはなく、適切に使用すれば水槽の水質維持に大きく貢献するでしょう。
個人的には長く使う製品という事を考えると2213を選びます。
最終的な選択は、自分の水槽環境、経験レベル、そして将来の計画を考慮して行うことが重要です。どちらのモデルも、適切に使用すれば長年にわたって信頼性の高いパフォーマンスを提供してくれるでしょう。